赤ちゃんが1歳になるまでにできる発疹を総称して、乳児湿疹といいます。
多く見られるのは乳児脂漏性湿疹、新生児ニキビ、乾燥性湿疹あたりでしょうか。
ここではそれぞれの概要と対処法について触れながら、オススメのベビーローション3点を厳選してご紹介させていただきました。
「赤ちゃんのうちからしっかりスキンケアをすることで、アトピーの発症率を30%抑えられる(国立成育医療研究センター)」という事がわかっているので、よければ参考にしてください。
乳児脂漏性湿疹と新生児ニキビの原因・対処法
この2つの乳児湿疹の原因は、顔や頭皮から分泌される皮脂です。
赤ちゃんは、お腹の中にいる時にママのホルモンを受け継いでいるので、その影響で皮脂が多く分泌されるようになります。
脂漏性湿疹は頭皮を覆うように皮脂の塊ができ、かさぶたのように固くなってしまったり、不衛生な環境から雑菌が繁殖して、悪化することもあります。(寝具の汚れなども悪化の原因の1つです)
また新生児ニキビはおでこや顔に多く、これも大量に分泌される皮脂が原因となり、雑菌などのによって悪化してしまうこともあります。
これらの湿疹は皮脂が減る3ヶ月くらいを目安に落ち着くことが多いので、それまではお肌を清潔にするケアが大切になります。
そして清潔にした後は保湿に必要な皮脂膜なども落ちていることが多いので、保湿を合わせてすることが大切です。
乾燥性湿疹の原因と対処法
皮脂が原因となる肌トラブルが落ち着いてくると、今度は肌が急に乾燥し始めます。
赤ちゃんの肌の厚さは大人の半分しかないといわれているので、その分水分を保持する力が弱く、簡単に乾燥してしまうという事なんですね。
その結果肌はカサカサになり、バリア機能が低下することで赤みやかゆみなどが見られることもあります。
そしてこの場合の対処法は、「保湿」がポイントになります。
よく言われることですが、赤ちゃんのスキンケアには「清潔と保湿」の2つの事が大切ということです。
ベビーローション・ベビーオイル・ベビークリームの違い
赤ちゃんの肌ケア用品にもいろいろな種類があります。
それぞれの特徴について、少しだけ触れておきます。
ベビーローション
乳液タイプの保湿剤で、サラッとした軽い使用感が特徴です。
使い勝手がよく、気になるときにサッと塗れるため、多くのママが愛用しています。
就寝前や朝、外出前後な度に使うのがオススメで、時間もかからないので育児中の忙しい時に重宝します。
ベビーオイル
少し重い使用感で、保湿力が高い反面ややべたつくのが特徴です。
1日1回、ベビーマッサージをしながら使うことが基本になります。
粘性が高い分肌との摩擦を軽減してくれるので、「しっかりマッサージしてケアしてあげたい」という方にオススメです。
ベビークリーム
粘性が高いので、高い保湿力を発揮してくれます。
肌の保護効果も高いため、お腹や背中、またオムツ周囲などに使用することで、肌と衣服との摩擦軽減にも効果が期待できます。
お尻に塗っておけば、便や尿の刺激から肌を守ってくれるのも助かるポイントです。
さらに、ベビーローション⇒ベビークリームの順番で使用することで、しっかり水分を肌に閉じ込めることもできます。
乾燥が気になる方は、併用してみるのもオススメです。
それぞれ用途や使用感は違いますが、一番初めに使っておきたいのはベビーローションといえるでしょう。
基本的には湿疹を起こさないこと、予防することが大切なので、手軽に気になった時に使えるというのは大きなメリットといえます。
※ベビーオイルの場合、しっかり時間を作ってケアをしなければいけないので、肌の調子が良くなると使わなくなってしまう方も多いようです。
⇒最後に、オススメのベビーローションを3つご紹介させていただきます。
厳選:3つのベビーローションを紹介
ピジョン ベビーミルクローション(0才~)
ピジョンのベビーミルクローションは、「ピジョンベビーリピッド」という独自の成分を配合しています。
これは赤ちゃんを包む胎脂のように水分を含むことができる油の事で、セラミドなどの保湿成分をいくつも含ませたものです。
胎脂とは赤ちゃんが生まれてくるときにまとっている保湿膜のようなものなので、肌なじみが良い低刺激な保湿ケアが可能です。
また、皮膚科医立ち会いのもとでの皮膚刺激性テストを実施しているため、安全性に関しても配慮されています。
他にも、香料や着色料、刺激の強いとされるパラベンという防腐剤も不使用となっています。
大きさも120mlとコンパクトなので、持ち運びにも便利(300gのタイプもあります)。
価格も648円と、リーズナブルなのもうれしいですね。
【全成分】
水、パルミチン酸エチルヘキシル、グリセリン、ジメチコン、イソステアリン酸コレステリル、セラミドNG、グリチルリチン酸2K、水添ナタネ油アルコール、エチルヘキシルグリセリン、フェノキシエタノール、トリラウリン酸ポリグリセリル-10、カプリル酸グリセリル、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、キサンタンガム、パルミチン酸ソルビタン、トコフェロール、水酸化Na、ステアロイルメチルタウリンNa、EDTA-4Na、PPG-4セテス-20、DPG
フォーファムとボディローション
最強の保湿成分と言われるセラミドを5種配合、またコラーゲンやヒアルロン酸といったメジャーな保湿成分が惜しみなく配合されています。
容量も300gとなっていて、赤ちゃんと一緒にママも使える大容量です。
クセのない保湿ケアができるので、年齢問わずマルチな使い方ができるのも特徴です。
使用感の良さや保湿力の高さから、妊娠線予防として産前に利用している方もいるようです。
成分が贅沢であること、また容量も大きいので、価格は3,132円 と少しお高めです。
【全成分】
水、グリセリン、BG、ペンチレングリコール、DPG、スクワラン、イソステアリン酸PEG-60グリセリル、アルガニアスピノサ核油、ヒマワリ種子油、オリーブ果実油、α-グルカン、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP、グルコシルセラミド、フィトスフィンゴシン、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸Na、アルギニン、アラニン、バリン、セリン、グリシン、プロリン、トレオニン、イソロイシン、ヒスチジン、フェニルアラニン、アスパラギン酸、ザクロ花エキス、ツバキ種子エキス、チャ葉エキス、カミツレ花エキス、ツボクサエキス、イタドリ根エキス、オウゴン根エキス、ローズマリー葉エキス、カンゾウ根エキス、アスコフィルムノドスムエキス、コレステロール、パルミチン酸、トコフェノール、白金、ラウロイルラウロイルラクチレートNa、トリイソステアリン酸PEG-5グリセリル、PCA-Na、PCA、クエン酸、エチルヘキシルグリセリン、ベタイン、ソルビトール、カルボマー、キサンタンガム、乳酸Na、炭酸水素Na、ベヘニルアルコール、フェノキシエタノール
アロベビーミルクローション
オーガニックで選ぶなら、アロベビーがオススメです。
99%が天然成分となっていて、フランスに本部があるオーガニック認定機関にて、エコサート認証というものを受けています。
植物由来の保湿成分に加え、肌の炎症を抑える成分も配合されているので、乾燥肌から乳児湿疹のケアまで幅広く対応してくれます。
値段は2484円で、定期コースになると初回は1058円、2回以降は2235円で継続ができます。
※定期コースを継続することで、プレゼントも付きます。
⇒アロベビーミルクローションに関しては、こちらのサイトで詳しくまとめられていました。
- アロベビーミルクローションの口コミ・成分・使い方の詳細はこちら
【全成分】
水、グリセリン、オレンジ果実水、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、オリーブ油、シア脂、ヒドロキシステアリルアルコール、ステアリン酸グリセリル、ホホバ種子油、ツボクサエキス、イタドリ根エキス、オウゴンエキス、カンゾウ根エキス、チャ葉エキス、カミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、ラベンダー油、ローズマリー油、ラベンダー花水、カニナバラ果実エキス、タチジャコウソウ花/葉エキス、ラベンダー花エキス、キサンタンガム、トコフェロール、ヒマワリ種子油、ベヘニルアルコール、セテアリルアルコール、ヒドロキシステアリルグルコシド、ステアロイル乳酸Na、BG、ベンジルアルコール、デヒドロ酢酸
まとめ
ベビーローションと言っても、
- 保湿成分にこだわっている
- 天然成分で低刺激にこだわっている
- 乾燥肌に良いもの
- 湿疹のケアに良いもの
このように、それぞれで特徴があります。
赤ちゃんのお肌の様子、安全面、また価格と相談しながら決めてみてはいかがでしょうか。
※赤ちゃんのうちからしっかりとスキンケアをして、丈夫なお肌を作っていきましょう。